子どもの可能性を狭める思考のクセの上書き法!

子どもの可能性というと

どうしても「すごい能力」「人より優れた能力」

のように考えている方が多いのですが

こういった考え方は、危険です。

 

この考え方は

 

他人と自分。

他人の子と自分の子。

この選手とあの選手。

のように、比較してしまうからです。

 

 

指導者や保護者が
 
何かに取り組んでいる子どもに対し
 
「この子には可能性ないな」
 
という考えが生まれると、それは間違いなく子どもに伝わります。
 
そしてその子は
 
「自分には人より秀でる可能性はない」
 
と自分自身に見切りをつけてしまうのです。
 

 

可能性とは

 

「いま何かができること」

 

「何かにチャレンジする気持ちがあること」

 

であり、人より優れていることでも

チームの中でエースでいることでもないのです。

 

子どもたちの中に

可能性の扉を閉めてしまっている子がいたら

 

他の子と比較し

「自分にできていないこと」に意識が集中しています。

 

そんな思考のクセから抜け出すには

 

「いま自分にできることは何なのか」

 

に集中させてあげることです。

 

そして、上書き作業にはもう一方からの視点が重要です。

 

それが「腸」への上書き作業を同時に行うということ。

 

腸には独自に感じたことを脳に伝える神経伝達物質を生産しているだけでなく

「腸神経系」という独自の働きによって、脳からの指令がなくても自活できてしまうのです。

 

近年の研究では、腸内細菌が人間の行動にも関わっていると考えられる結果が多く出てきています。

 

快楽を感じさせるドーパミンは50%

安心感につながるセロトニンにいたっては90%

が腸で作られており

 

積極的社会性や協調性

他の人の役に立とうと行動する

緊張や恐怖

といった行動・感情にも大きく影響しているのです。

 

そのうえ、今までの経験や体験からくる感情を腸は記憶することができ

 

一度、試合前に緊張してお腹を下した経験があると

その不安が腸にも脳にも記憶され

 

緊張すると必ずお腹を下すダメな自分

 

という思考のクセを作り上げていきます。

 

おまけに指導者や保護者の方から

「おまえは緊張するとお腹にくるから気をつけるんだよ!」

などと声掛けがあれば

 

もう催眠療法にかかったも同じです。

 

しっかりと「自分は緊張すると下すお腹」

という思考のクセの出来上がりです。

 

こういった思考のクセが

本人の可能性の扉にしっかりと南京錠をかけている状態が多いのです。

 

上記のような、思考のクセを修正するには

 

まずは、そう考えるクセがある 

 

ということに気づかせてあげてください。

 

そして、そうならない為に

 

「いま何をしていこうか」というチャレンジに変えてあげてください。

 

 

最初から、上手くはいかないかもしれません

 

「今回も少し下してしまいました。」

 

だったら

 

「今回は1週間前から食事に気をつけたけど、もう少し前から取り組んでみたらどう変わるかね?」とか

 

「下すことは悪いことじゃない。自分の緊張を教えてくれているんだから。だとしたら、じゃぁ次は緊張しないために、何ができるか一緒に考えてみよう」

 

など、目の前の出来ることに集中させるアドバイスをしてあげてください。

 

大人でも子どもでも

チャレンジできたことを自分自身が認めることができた時

次へのチャレンジ精神が生まれます。

 

失敗や成功の積み重ねが、可能性を広げる大チャンスなんだと

ワクワクできた時、本当の可能性の扉が開くのです。

 

どうか、あなたの言葉や態度で

 

マイナスな思考のクセから抜け出す光をあててあげてください。