意識すべき無意識の習慣
私たちは、普段何気なく無意識にやってしまう行動については無頓着になりがちである。
歯を磨くときにどう歯磨き粉をつけるか考える人は少ない
ご飯を飲み込む瞬間に飲みこみ方を考える人は少ない
など上げればきりがない。
そしてその最たるものが「日々の排便行動」なのです。
タイトルにデ~ン!っと「ウンコ」と書いているので
読む前から気付いている人も多いかと思いますが・・・
トラウマやイップスにもこの無意識が大きく関係していて
私がイップスやトラウマで悩む選手をカウンセリングする際にも
無意識の中に隠れた問題のカギを探すことから始めます。
ですから、まず無意識におこなっているけれど
あなたを変化させる最短最強の味方になりうるトイレ習慣について
見直してほしいと思います。
過去・現在・未来がわかるウンコとは?
なぜ過去・現在・未来がわかるのかを解説しよう!
ざっくり言うと
ウンコにはあなたのこれまでのすべての情報が
含まれているといっても過言ではない。
まず、ウンコを構成するチームを紹介しよう。
①ウンコ形成の40%を占める 腸内細菌の死骸
②ウンコ形成の30%を占める 腸の上皮細胞
③ウンコ形成の30%を占める 食べ物のカス
これらが、主な構成部隊です(水分を除く)。
まず①の腸内細菌
約3万種、100兆~1000兆個が生息し、1.5~2Kgにもなる腸内細菌。
お母さんの子宮にいる胎児の腸内はほぼ無菌状態です。
それが出産時に、お母さんの産道に付着した菌が
赤ちゃんの口や鼻から腸へと入ります。
「母から子への最初のプレゼント」なんて言われています。
これが、私たちが生まれてから独自に腸内フローラを育て上げる第一歩のタネなのです。
しかし、生まれた直後の赤ちゃんの腸内には病気の原因となる大腸菌などが
ドッと増えることがあり、これらから守るためにビフィズス菌がいます。
母乳はビフィズス菌の餌となるオリゴ糖を多く含むため
お母さんの母乳によって生後4日目あたりからビフィズス菌が急速に増えます。
そしてそのタネを、あなたがどういった食事や生活習慣で育て上げてきたかが
ウンコに含まれる腸内細菌の死骸でわかります。
ザックリとした説明ですが
腸内細菌にはあなたのこれまでの歴史が刻まれています。
②上皮細胞
腸の上皮細胞は、腸内細菌からの刺激を最前線で受け取る細胞です。
腸壁には無数の細胞が存在し、菌や細胞は生き物なので
寿命が尽きれば壁から剥がれ落ち排泄される。
③食べ物のカス
いわずもがな、あなたが日々食べてきた物の最終形態であり
色、形、匂いでこれまでのあなたが透けて見えるのです。
近年のテクノロジーの進化により
最先端の装置を使ってウンコを分析すると
どのような細菌が、どのような代謝物質を作ったかがわかり
個人のかかりやすい病気の傾向まで分かるようになりました。
健康な人の便を、腸に疾患のある人に移植する「便移植」が
通常の医療として行われていることからもウンコの力を感じますよね。
しかし、なにも最新のテクノロジーを使わずとも
日々の排便時に「振り向いてウンコチェック」を
するだけで、自分の過去・現在・未来を覗き込むことができるのです。
例えば、固くて、黒っぽい、臭いのきついウンコが便器の底に沈んでいたら
肉類が多く、食物繊維の少ない食事をしてきたことで(過去)
イライラしやすかったり、集中力が続かない状態を生んでいて(現在)
このウンコを続けると、腸内環境の悪化が進み
カラダの様々な不調の原因を誘発し、パフォーマンスの低下を起こす(未来)
というストーリーが見えるのです。
ですから、ぜひトイレの後は
自分からの便(たより)をしっかり読み取り
未来の自分に役立ててあげてください。
あなた自身からの必死のメッセージ(便)が隠れているかもしれません。
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